金曜日, 1月 29, 2016

80m2台で4LDKの秘訣『プラウドシティ加賀学園通り』

4LDKの間取りって、だいたい90〜100m2くらいの住戸面積があるとよいですが、80m2台の面積で4LDKの間取りにしようとすると、工夫をしていかなくてはなりません。

寝室やLDKを小さくしたり、収納を小さくしたり。。
限られた住戸面積の中で、いろんな部分を通常の間取りより小さくしていくことになりますが、小さくする部分の中で一番効果的なのが『廊下』です。

やっぱり部屋が小さくなったり、収納が減ったりするよりは、廊下が小さく(短く)なったほうがいいですよね。


この


プラウドシティ加賀学園通り


の場合、ある工夫によって廊下を短くして、住戸面積が80m2台で4LDKの間取りにしています。


※物件HPより。



ある工夫、分かりますか?


そうなんです。この間取りの場合、オープンポーチという共用部の廊下を設け、住戸の横(住戸全体の間口の長い方)に玄関を設けています。

他の物件などと比べていただきたいのですが、通常玄関は住戸全体の間口の狭い方(共用部の廊下からすぐのところ)にあることがほとんどだと思います。


住戸の横に玄関を設けることで、住戸の間口の狭い方に玄関があるものと比べて、住戸の中の廊下がものすごくコンパクトになります。

この工夫により、この間取りでは部屋や収納を小さくすることなく住戸面積が80m2台でも4LDKという間取りを実現しているのですね。


さまざまな物件を検討するときに、同じ4LDKの間取りを見比べる場合でも、玄関の位置や廊下の長さなどに注目して比べてみると、工夫が分かったり、お得な間取りに気づいたりして面白いかもしれません。


火曜日, 1月 26, 2016

お得なバルコニーの見つけ方『シティテラス品川イースト』

マンションの建築計画の中でバルコニーの大きさをどのように決めるかというと、

諸条件:
敷地の条件(南側にバルコニーがあるといいなぁ〜)
間取りとの関係(リビングの前にバルコニーが欲しいな)
建築法規等による規制(火災時にバルコニーから避難するためにはこの位置にバルコニーが必要だぞ)

などなど、様々な条件を鑑みて決めるのですが、その大きさ(広さ)を決定する一番の要素とは、
《『ガーデンヒルズ四谷 迎賓の森とバルコニーの大きさの秘密、ポイントは2M』》
でも述べましたように、建築基準法にある“容積率の規定“による制限です。


ある敷地に建てられる建物の大きさは、容積率という規定でその最大面積が定められてます。

例えば、ディベロッパーが、ある敷地に大きなマンションを建てて、たくさんの住戸を作って販売したくとも容積率の規定があるため、作れる住戸の数には限りがあるわけです。

バルコニーの大きさと上記の容積率とがどういう関係にあるのかと言うと、ある一定規模までのバルコニーであれば、容積率で制限される面積に含めなくてもよいという規定があり、逆に言えば、あまりバルコニーが大きいと容積率により限りある数しか作れない住戸がさらに減ってしまうということになるのです。

そこで、一定規模とは、どの程度かといいますと、バルコニーの奥行きが2M以下のものと定められています。


つまり、通常のバルコニーは、2M以下のものが大半を占めるということになります。


この


シティテラス品川イースト


を見ていただきますと、部分的ではありますが、バルコニーが2M以上あます。


※物件HPより。


どうですか?あまり他のマンションでは見かけないくらい広くないですか?


現状の建築法規では、なかなか条件が揃わないため2M以下のバルコニーのマンションがほとんどですので、2Mを超えるバルコニーのマンションを見つけたら、そのマンション、希少性もあり、ちょっとお得ですよ。
(もちろん、希少性があるだけでなく、実際の広さ的にも2M超えのバルコニーってかなり広いですよ。)

木曜日, 1月 21, 2016

10M超えという希少性『プラウドシティ阿佐ヶ谷』

マンションの資産価値についての評価基準っていろいろあると思いますが、その近辺では、同じようなマンションが建てられないという特性があったりすると希少性があり価値があるって考えることもできますよね。

この


プラウドシティ阿佐ヶ谷


の場合、
6階建てのマンションなのですが、その近辺には同じ6階建てのマンションがほとんど建つことがない、ちょっと希少性の高いマンションなんです。


※物件HPより。


街には、国や市区町村が定める都市計画により、その街に相応しい建物の用途制限(商業店舗や工場など建物の用途に寄って建てることができないなどの規制)や形態制限(建物の最高高さの制限など)があります。


プラウドシティ阿佐ヶ谷が建つ地域は都市計画で第一種低層住居専用地域に指定されており、建物高さが10M以下の低層(だいたい3階建ての建物です。)の建物しか建てることのできない主に住宅用途の建物が集まる住宅街となります。


※物件HPより。


ここにプラウドシティ阿佐ヶ谷の希少性があるわけですが、3階建ての建物しか建てることのできない地域に6階建ての建物として建つわけです。

近辺は3階建ての建物が建ち並ぶ街並みに、6階建ての建物があったら、それはやっぱり目立ちますし、上階は他に高い建物がないのですから眺めが良さそうですよね。


なぜプラウドシティ阿佐ヶ谷は、3階建ての建物しか建てられない地域に6階建てとすることができるのか?

それは総合設計制度という緩和規制を利用して建物の高さについての緩和を受けているためです。


この総合設計制度は、その建物の建つ敷地が、比較的広い敷地で様々な条件をクリアした場合にのみ受けることができるため、(ご存知のように23区内の住宅街にはなかなか広いまとまった敷地はありません)なかなか高さの緩和を受けられる条件が揃った敷地はありません。

よって、このような希少性のあるマンションは資産価値としても高くなると考えることもできそうですよね。

水曜日, 1月 20, 2016

外壁タイルからわかるマンションのお得度『ブランズシティ久が原』

例えば、どちらも気になるマンションがすぐ近くに2棟あったとしたら、何を基準に選びますか?

基準は人それぞれいろいろあると思いますが、なるべくお得で資産価値のあるマンションを選びたいって基準の方もいらっしゃると思います。

「資産価値」と一口に言っても、これもまたいろいろな基準があると思いますが、


「資産価値がある」=「建設費が適切に確保された長く好きになって住むことのできるマンション」


という視点からみたときのお話です。


報道等にもありますように、昨今の建設費の上昇により、なかなかマンション事業者(=デベロッパー)が想定する建設予算内での工事契約が成立しない。。そのようなことが最近は多くなってきているかと思います。

その場合、デベロッパーは、建設費を予算に合わせるために物件のグレード(仕様)を下げる作業を行います。

まずは、重要度の低い部分(例えば、共用部内の裏の通路など人の目につかないところや、外壁で道路など外からほとんど見えない部分の仕上げ材など)から始まり、それでも足りなければだんだんと重要度の高い部分(例えば、住宅の廊下が大理石貼りだったものをタイル貼りにしようetc)のグレードダウンの検討へと続きます。


そのグレードを下げる作業の中でも、外壁の仕上げ材(マンションではタイルが使われることが多いですね。)って、使用されている範囲が多いためグレードを下げることによるコストダウンの効果が大きいため、タイルのグレードを下げることは頻繁に行われます。


この


ブランズシティ久が原


の場合、


外壁に2丁掛けタイルと呼ばれる種類のハンドメイドタイルが使われています。

※物件HPより。


この2丁掛けタイルと呼ばれるタイルは、タイルの中のグレードとしては、なかなかのもので、そのサイズ感や風合い等から高級感があり長い間古びることが少ない質の良いタイルです。

同じタイルという素材の中でも、安い種類のタイルは他にもあるので、当然予算が厳しければ使わないものですが、本物件では採用されています。

つまりは、建設費の予算がある程度適切に確保されていると推測することができます。

建設費が適切に確保されていれば、マンションの各部分へコストが適切に配分され、そのマンションは長く好きになって住めるようなグレード・品質のものになる確率が、そうでない場合よりは高くなります。


もちろん外壁タイルのグレードがよいからマンション全体のグレードがよいとは限りませんが、仮に検討しているマンションが複数ある場合、「適正な建設費」という観点での判断の一つとしてもいいかもしれませんね。

月曜日, 1月 18, 2016

隣の建物との距離に注意!『ザ・ガーデンズ東京王子』

実際に完成した建物を見ればすぐ気づくことでも、広告の図面やモデルルームにある模型だけ見ていてもなかなか気づかないことって多いですよね。


完成前にマンションの本当の価値を少しでも正確に知るためには、なかなか気づきにくい点についての見方を色々と知っていると役に立ちますよね。


例えば、敷地内に複数の棟のあるマンションの配棟計画を見る際のポイントってなんだかお分かりになりますでしょうか?



それは、それぞれの棟同士の距離に注目してみてください。



敷地内に複数の棟のあるマンションの場合、ポイントはプライバシーと日照です。


プライバシーについては、例えば住宅の窓同士が向かい合っている場合などは、かなりの距離を取らない限りプライバシーを保てないため、通常は全体の配棟計画にてなるべく向かい合う住宅がなくなるように計画します。

こちらは配棟計画自体で解決できる場合が多いので、あまり住宅同士が向かい合っているということはないと思います。


問題は、日照です。

敷地の形状によっては、どうしても複数の棟同士が近接せざるを得ないことが多く、ある棟の建物の北側にある住宅は日影になる時間が多い、なんてことがよくあります。


そこで注目するべきは、それぞれの棟同士の距離です。

通常、日が一番当たりにくい冬至の場合、建物高さの1.6倍程度の日影ができますので、
それ以上の距離が離れていれば問題ありませんが、それ未満の場合は、日照に問題が出る場合がありますので、注意が必要です。


この


ザ・ガーデンズ東京王子


の場合、


広大な敷地に複数の棟が計されていますが、①カームコートおよび②ブルームコートの一部が他の建物の北側に配棟されており、リビング面に影ができる恐れがあります。


※物件HPより。


影を作ってしまう可能性のある建物が18階建てで約54Mの高さ(18階×3M/1階あたり)がありますので、54M×1.6倍で86.4Mの離隔距離がないと日照の問題がでる可能性があるかもしれないと考えるわけです。

※ちなみに上記は1階の住宅の場合の概算目安で、上階になればその差分を計算すればいいことになります。(例:5階の場合。18階-4階×3M×1.6倍=67.2Mの離隔必要)


いざマンションが完成してみて思ったより日影になる時間が多いな、ということがないように棟同士の距離をそんな視点で確認しておいてもよいかもしれません。

(実際には、売値にはそのあたりの日照条件が加味されていることが多いとは思いますが。)

日曜日, 1月 17, 2016

中空スラブと自由な間取りが可能であるという価値『ガーデンヒルズ四谷 迎賓 の森』その2

いま売り出されているマンションはほとんどすべてのものでコンクリート構造が採用されています。

最近のコンクリート構造でできた建物のフレーム自体(柱や梁や床など)は100年以上持つとも言われています。

そんなに長持ちする最近のマンションですから、長いスパンでみた時には、内部の間取りを遣り替えるなんてこともあるかもしれません。(最近流行りのリノベーション)

そんなときに重要になってくるのが、いかに間取り変更に対応しやすい建物のフレームか?ということになります。間取りを変更するときに邪魔になる柱や梁が少ないほうが自由に間取り変更が可能になります。

この


ガーデンヒルズ四谷 迎賓の森


では、

中空スラブ工法と呼ばれる、梁を少なくすることのできる工法が採用されています。


※物件HPより。


この工法を採用することで、従来であれば部屋の真ん中に必要であった梁をなくすことができ、間取り変更をした際に邪魔になる梁がでることはありません。

これは、なかなか気づきにくい点ではありますが、いざリノベーションをするとなった際には、重要なポイントだったりします。こんなところも長い目でみた際には、その物件の一つの評価ポイントと考えることができるのではないでしょうか。

また、もし、中古でマンションを購入してリノベーションを行おうと考えていらっしゃる方などは、そのマンションが、中空スラブ工法の建物でないか、ぜひ一度確認してみてください。

難しいと思っていた間取りも手に入るかもしれませんよ。

金曜日, 1月 15, 2016

パークホームズ錦糸町ザ レジデンスと『都市計画道路、堅固な建物は建築出来ません。』

マンションを探すときって、やっぱり一番気になるのは価格と間取りや建物のデザインなどですよね。

どんな新築マンションのHPにも必ずある物件概要欄ですが、けっこう重要なことが書かれていますので、必ず目を通すことで色々な物件の検討、比較に役立ったりします。

木曜日, 1月 14, 2016

バルコニーの大きさの秘密、ポイントは2M『ガーデンヒルズ四谷 迎賓の森』

大きなバルコニーがあれば、テーブルとイスを出してお茶をしたり、夏にはプールを出して子供を遊ばせたり、大好きなガーデニングで癒しの空間を作ったり。。

大きなバルコニーって素敵ですよね。

でも、大きなバルコニーのあるマンションってほとんどないってこと、ご存知ですか?(ルーフバルコニーと呼ばれる屋根のないバルコニーであれば大きなものはありますが。。)

その秘密は建築基準法の中にあり、奥行き2M以上の大きなバルコニーを作るとの住宅室内の面積を小さくしなければならないことになってしまうのです。

これは容積率と呼ばれる規定で、その敷地に建てられる建物の最大面積(広さ)が決まっているからです。(例えば、敷地の300%つまり3倍の最大面積を持つ建物までは建ててよいなど、地域によって数値で定められています。)

通常のバルコニーであれば、バルコニーの面積を容積率で定められた最大面積の中に含めなくてよいのですが、これが大きなバルコニー(奥行きが2M以上のもの)になると最大面積に含めなくてはならないため、結果的には住宅室内の面積を小さくしなければならなくなります。


そこで、デザイナーとしては住宅室内を小さくすることなく、大きなバルコニーを実現するために工夫をするわけです。

この


ガーデンヒルズ四谷 迎賓の森


の場合、

『奥行き2M以上』にならないようにバルコニーをL字型としたわけです。



※物件HPより。

どうですか。確かにL字型にすることで、奥行きは抑えられていますが、普段よく目にするバルコニーより随分大きなバルコニーですよね。

この手法はその他の法規制や敷地条件により使えるときと使えないときがあるので、こういうちょっと大きなバルコニーを見つけたら、恵まれた条件にあるマンションなわけで、希少性が高いですよね。

バルコニーの大きさという点で色々なマンションを比較してみるのも面白いかもしれませんね。

水曜日, 1月 13, 2016

クレヴィア豊洲 と『14階建てマンションの秘密』

マンションの高さって何で決まると思いますか?

主には建築基準法などによる建物の最高高さの制限や容積率と呼ばれる建物の最大面積の規制(建物の広さの規制)に制約を受けます。
これら以外にもマンションの高さを決めるための細かい規制や条件はあるのですが、ある程度の階数のマンションになると『14階建て』が多いのにお気づきでしょうか?

この


クレヴィア豊洲


においても、物件概要をみていただくと分かるように14階建ての計画になっています。


※物件HPより。

実は、高さや広さなどの建物規模によって、火災時における消防隊の消火活動のために必要な設備が異なってくるため、その点を考慮して14階建てなっている建物が多いのです。
通常、ハシゴ車は10階(約31メートル)程度まで届くものとされており、それ以上の階になると火災時に消火活動用として使用できる『非常用エレベーター』という設備(値段が高いことと、設置スペースが膨大に必要なことが難点です。)の設置が必要になります。
ただし、この規定は各種条件を満たす計画とすれば31メートル+4階分(つまり14階。)までは緩和(設置しなくてよい。)することができます。

コストと設置スペースの有効活用について理解しているデザイナーは、それらを考慮して14階に抑えた建物を計画するわけで、もし『15階建て』なんて建物があったら、その辺りの点が考慮されたデザインになっているか一度確認してみたほうがいいかもしれませんね。


【価格情報※物件HPより 16/1/13時点】
予定販売価格
4,800万円台〜7,900万円台
予定最多価格帯
5,800万円台
管理費等
未定



以上
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他のページでも、どのマンションにも当てはまる知識が書いてありますので、そちらも是非ご覧になってみてください。

火曜日, 1月 12, 2016

ルフォンリブレ浅草寿と『割り切りのPowder Room』

良い間取りって、パッと見てもすごくスッキリ、整然としてます。
スッキリしていない間取りって、なんか部屋の一部がデコボコだったり、廊下が極端に長かったり。。
それに比べて、スッキリ整然とした間取りっていかにも住みやすそうですよね。

この


ルフォンリブレ浅草寿


のBtype(2LDK+WIC+SIC、57.88平米)もまさにそんなスッキリ間取りです。


※物件HPより。

57平米の2LDKの間取りで、WIC(ウォークインクローゼット)もSIC(シューズインクローゼットもあって、おまけにしっかりとしたHall(玄関)もあります。

そのスッキリ間取りの秘訣は何かと眺めてみると。。
なるほど。PowderRoom(洗面所)がリビングインタイプ(リビングに入口があるタイプ)なのですね。
やはり本来は洗面所の入口は、音の問題や、品の問題から(リビングでくつろいでいる時に、お風呂上がりのお父さんが出てきたら、ちょっと興醒めですよね。)通常は廊下に洗面所の入口があることが多いです。

このルフォンリブレ浅草寿のBtype間取りも洗面所の入口を廊下に設けようとするとどうしても廊下が長くなり、部屋や収納が狭くなってしまうのですが、上記であげたような諸問題を割り切れば、スッキリ間取りが可能になるわけです。

ある点を割り切ることで、こういうスッキリ間取りが可能になるなら、そんなプランもありかなと思ったりしながら間取りをみたりしています。



以上
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パークコート赤坂檜町ザ タワーと『都市計画(44階建てランドマーク)』

それぞれの街には、都市計画というものが定められていて、街のこの辺りは住宅地、この辺りは商店などのお店で賑わう所、この辺りは工場などの集まる場所etc、街のマスタープランが存在します。

建物が街作りに与える影響は大きいため、それぞれの都市計画に相応しい建物の形態規制(建物の高さや大きさ、広さなど)が各種法律で定められており、建物の高さについて言えば、その地域ごとに各建物が概ね同じ高さになるような規制をすることで都市計画に相応しい街並みが形成されるようになっています。
(周囲の街並みをみていただくと、低い建物の周りは同じくらい低い建物が多く、高い建物の周囲は高い建物同士がまとまって存在していると思います。)

この


パークコート赤坂檜町ザ タワー


の外観完成イメージを見たときに驚いたのは、そのランドマーク性です。

※物件HPより

上記にあるように、建物は概ね周りの建物と同じ高さになるように都市計画で定められているため、ある1つの建物だけ飛び抜けて高いということは、普通はないのですが、外観完成イメージをみていただくと分かるように、このマンション、周囲から飛び抜けて大きいです。
これは、この建物の敷地の条件がとても恵まれているためです。(各種法規制により高い建物を建てるためには、広い敷地が必要となります。また、港区内には高さの最高限度が定められている場所がありますが、この敷地は定められていません。ちなみに渋谷区、新宿区など高さの最高限度を定めている区は多い。)

つまり、この建物の周囲に同じような高さの建物を作るには、同じくらい広い敷地を入手する必要があるため(現実的には、赤坂檜町ではかなり難しいと思います)、この地域のランドマークとなり(建物の高さの統一という意味での街並みとしての是非はともかく)、かなり希少性の高いマンションになることは間違いありません。

そのデザインについても、新国立競技場のデザイナーとして一躍有名になった隈研吾さんのデザインで、かなり洗練されたものであり、ますます希少性が高いものになりそうです。

※物件HPより

そんなランドマーク性だけを考えても楽しみなマンションだなと思いつつみています。



以上
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月曜日, 1月 11, 2016

パークホームズ豊洲ザレジデンスと『60平米台の3LDKのプランニングのシワそ の 2』

前回、ザ・パークハウス二子玉川ガーデンで住戸面積60平米台で3LDKの間取りをプランニングすると間取りのどこかにシワ寄せがきてしまうことについて書きましたが、実は、ある条件を満たすと60平米台でもシワなしでキレイな3LDKの間取りができるんです。

ある条件とは何なのか?それは、同じく60平米台で3LDKの間取りの部屋のある、
この


パークホームズ豊洲ザレジデンス


のW-67Ft TYPE(67.30平米、3LDK)の間取りをみていただくと分かります。


※物件HPより。

どうですか?ある条件分かりましたでしょうか。

そうなんです。ザ・パークハウス二子玉川ガーデンの60平米台3LDKの間取りと比べると、このパークホームズ豊洲ザレジデンスのW-67Ft TYPEは、廊下がものすごく短くなっているんです。廊下が短い分、個室や水回りとして限られた住戸のスペースを有効に使えているんですね。
廊下って、壁に絵を飾ったり、ちょっと物を並べたりってことはできるけど、やっぱり使い道としては通路としての用途がメインなわけで、短くて困ることないですもんね。(あんまり短すぎても少し寂しいですが。。)

で、ここがポイントですが、廊下を短くできている最大の要因は、玄関の位置です。
住戸の間口の長い側の真ん中にあるという特殊な位置になっているからです。(通常のマンションは、住戸の間口の短い方に玄関があります。)
この特殊な位置に玄関がある住戸の間取りは往々にして素敵な間取りになりやすいです。

いろいろ間取りを見る中で、なかなかいい間取りだなと思ったときに、そんな玄関の位置になっていないか確認してみても面白いかと思います。



以上
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日曜日, 1月 10, 2016

ザ・パークハウス二子玉川ガーデンと『60平米台の3LDKのプランニングのシワ』

間取りの中でも部屋の数って重要ですよね。子供が大きくなったら部屋を与えてあげたいとか自分だけの趣味の部屋が欲しいな、たくさんある洋服をしまう専用の部屋を確保したいなetc。。

3LDK(リビングダイニングキッチン+個室3部屋)の間取りの設計って、だいたい住戸面積が75平米以上くらいあるとスムーズに設計(プランニング)できるんです。

当たり前ですが、3LDKにするためには、個室を3部屋計画しなければならないわけで、その他にも玄関、トイレ、お風呂、収納などなど、いろんなスペースが必要です。
当然、各個室はどんな広さでもよいわけでなく、それぞれの個室には最低でもベッドが置けるくらいの広さは必要で、夫婦の寝室用に3室のうち一番大きい部屋は最低でも6畳は欲しいし、一番小さい部屋でも最低でも4畳半は欲しいです。

そんな条件を考慮しながら、住戸面積75平米以下で3LDKをプランニングするとなると、個室以外のスペースのどこかにシワ寄せがでてきてしまうわけで、その限られたスペースの中でいかに工夫していくかが、デザイナーの腕の見せ所ということになります。

この


ザ・パークハウス二子玉川ガーデン


の場合、
なんと60平米台で3LDKの間取りがあります。(D-Etype)
二子玉川という場所柄、子育て世帯などを家族人数の多い世帯をターゲットにした計画です。

※物件HPより。


間取りを拝見し、シワはどの辺りにあるのかなぁと眺めてみると、確かに玄関は上りカマチが斜めに曲がってしまっていますが、その他は、廊下がクランクしていることと、個室のクローゼットが少し小さいのが気になる程度でなかなかの間取り。この程度の間取りのシワで3LDKが手に入るならいいなぁと感心しながらみたりしています。



以上
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金曜日, 1月 08, 2016

パークシティ中央湊ザタワーと『二人の女性デザイナー』

マンションって、完成して購入した人に手渡されるまで、ほんとに多くの人が携わってるんです。

事業を企画する人や土地を入手する人、建物を設計する人や各種申請等の折衝をする人、工事全体を管理する人や工事をする職人さん、各種工事の記録を取ったり、検査したり、工事の他にも販売するための企画をしたり、資料を作ったり、営業して、案内して、契約手続きを行ったり、
などなど。

ほんとに多くの人が携わります。

当然、その携わる人達のコストがマンションの売上げから支払われるわけです。

この


パークシティ中央湊ザタワー


の場合、
とても高級感のある共用部分の内装設計を二人の専門デザイナーがしています。

※物件HPより。

通常、内装設計に専門デザイナーを起用するには、一部の高級億ションを除いて、売上げに占めるデザイナー起用にかかるコストの割合からなかなか難しいのですが、こういう大規模物件の場合、売上げに占めるコストも相対的に低くなるわけで、起用が可能になるわけです。

専門デザイナー以外がデザインをした建物でも素敵な建物はいくらでもありますが、やはり専門デザイナーのデザインだと間違いなくいいものが多い!

パークシティ中央湊ザタワーでも、名だたるホテルのデザインや有名なテキスタイルのデザインをされている方のデザインだけあって、とても雰囲気のある内装になってますね。

こういう贅沢なデザインのマンションに住めるのは、まさな大規模物件ならではのメリット(お友達に自慢したり、資産価値にもなりそうですね)だなぁと感じたりします。



以上
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木曜日, 1月 07, 2016

ステーションツインタワーズ糀谷と『専有面積』

マンションの値段って専有面積の大きさで決まります。
この


ステーションツインタワーズ糀谷


の場合、
一坪(約3.3m2)あたり、各部屋の条件によって異なりますが300万円くらいはするのでしょうか。

そこで、問題。
ステーションツインタワーズ糀谷のE-71タイプ(71.02m2)とW-73b(73.68m2)タイプとでは、どちらがお得でしょうか?



※物件HPより。

専有面積って、赤ラインで引いたように『壁芯』と呼ばれる部屋の実際の有効面積ではない建築実務独特の算定方法で算出されており、コンクリートの塊である柱(青で囲った部分)も含んだ面積で計算するんです。

ということは、コンクリートの塊で実際には使えない部分(青で囲った部分)が少ないほうがお得って考えれば、正解はE-71タイプ!となります。
(実際、青で囲った部分は約0.6坪なので、0.6×300万=180万円!!もコンクリートの塊にお金を払うことになります。。)

まぁ、実際の価格は、いろんな要素(階数や方位や間取りやその他いろいろ)で決まるので、一概に上記で損得は比較できないけど、そんなことも考えながら間取りをみてしまったりしています。



以上
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シティタワー目黒と『容積率』

その敷地に建てられる建物の最大の大きさ(広さ)って限度があるんです。
それは、建物を作る際に守らなければならない法律(=建築基準法)の中にある『容積率』っていうもので規定されます。
マンションの場合、敷地面積に容積率を掛けたものに、だいたい1.4倍くらいすれば、最大の大きさ(=延床面積)がでるんですが、
この


シティタワー目黒


の場合、
延床面積の最大限が、敷地面積2454.12×300%×1.4=10307.30m2のはずが、21578.67m2もあります。

※物件HPより


これは、ある特殊な設計をしていて、通常許容される延床面積の最大値を超えてもよい許可をもらっているんです。(=総合設計制度)
色々と是非はあるとは思いますが、制度を利用することで総じて良い建物になることが多いので、こんなところから、この建物はちょっと特別感のある建物だなぁ。。なんて思ったりします。



以上
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このブログについて

このブログでは、筆者(日々、マンションなどの建築デザイン設計に従事しております。一級建築士。)が、これまでの経験で得た知識で、マンションについて『建築デザイン設計者の目線で感じたこと』をポイントごとにご紹介。
具体的なマンションが出てきますが、内容については、いかなる利害関係もありません。(当然ながら筆者が携わっている物件に触れることはありません)
あくまで、マンションの購入検討(家、買うん?)など、マンションのことにご興味のある方に参考程度に見ていただければと思っている程度の主観的な意見、主張ですので、その辺りご了承いただければと存じます。